top of page

(後編)地方をプログラミングとChatGPTの力で元気にする!R5年度SAWACHIエンジニア養成講座を開催



2020年度からプロンプト・Kは「高知県IoPプロジェクト及びIoPクラウド(通称:SAWACHI) 参考URL:https://kochi-iop.jp/」において「IoPクラウド」の開発管理業務を担当しています。同社は実質的な“アーキテクト”として、IoPクラウドのシステム構築及び開発・運用の設計を担当し運用の道筋をつけただけでなく、地元ベンダーを主体としたサステナブルな地域発展を目指した産官学スキームの構築に大きく貢献しています。2022年度からは、IoPクラウドのテストベッド環境を活用し、県内企業が自社のデバイスやシステムに、クラウド通信機能やAPI連携機能を付加させる改良・開発を行うスキル獲得やエンジニアコミュニティの創出を目指す「IoP技術者コミュニティ(高知県サイト)」が設立され、この技術者組織における運営事務局、プログラミング講座製作と運営を担当しております。


R5年度SAWACHIエンジニア養成講座(2023年6月7日)の様子


前編あらすじ

前編 は、ChatGPT先生に教わりながらESP32マイコンにSHT31温湿度センサを接続して、温湿度データを取得するところまでの道のりをご紹介しました。一瞬つまづきかけますが、適切なプロンプト(ChatGPTへの質問)によって解決へ向かいました。


後半戦最初の課題(まだまだ楽勝楽勝)

 後半戦最初の課題は、ESP32マイコンに搭載されている無線通信モジュールを使い、マイコンをWi-Fiするという内容です。こちらもChatGPT先生に聞くと即座にスケッチを出力してくれて、ArduinoIDEへコピペし、一部変更(教室のWi-Fiに接続するためのSSIDとパスワードを記述)するだけで簡単にマイコンがWi-Fiに繋がり、インターネットに接続できるようになりました。




デカい壁(いきなり急登)

 ここまでに、EPS32マイコンで温湿度センサから温湿度データを読み取り、Wi-Fiに繋がってインターネット接続まで可能となりました。

いよいよここから、SAWACHIクラウドへデータをアップロードするプログラミングへ入ります。

技術的なキーワードとしては、

AWS IoT Core、MQTT通信、SAWACHIデバイスAPI、SSL、クライアント証明、、、


ChatGPT先生も知らない専門的な内容は、汎用的な質問となるようにプロンプトを工夫して進めていきます。


が、、、半数近い受講者の方々が時間内にゴールまでたどり着けませんでした。。



IoPクラウドのAWS IoT Coreの本格的なセキュリティ環境での接続がハードル高し(反省点)

  • AWS IoT Core + IoPクラウドのプロトコルが本格的過ぎて、ChatGPTのサポートでも初学者にはハードルが高すぎました

  • SSLクライアント証明書の埋め込みをChatGPTのスケッチだけでは大変でした(ChatGPTの回答に揺れが大きく初学者には判断か難しい内容でした)

  • コード量と処理手順が増えると複雑化するため、ある程度の前提知識や技術的理解が必要でした

テキストの課題も(早速改善)

  • サンプルプロンプトをより多く準備する必要ありました

  • 課題の難易度を緩やかに上げる流れに変更します

  • ゴールへちゃんと辿り着くためのエンジニア目線のポイント説明を追加します


反省点多い今回の講座でしたが、ChatGPT(大規模言語モデル)の登場は、これからの仕事の進め方・考え方を変える十分なインパクトを持っていると巷で言われていることを、本講座受講者の皆さまは、全員ブルブルと肌で感じたのではないでしょうか。


おわりに

 マイコンを使ってセンサデータを取得する程度なら、全くの未経験者でもほんの数時間でプログラミングできてしまう(それもパソコンと材料費だけで)この波は、これから何か始めたい・学びたい人々にとって文字通りビッグウェーブに間違いありません。

そんな波を掴まえて、伸るか反るか?


ようこそ、ChatGPTで「Hello World」

以上




閲覧数:47回
bottom of page